採用担当必見!社員インタビュー記事の書き方|手順、ポイント等
採用目的で社員のインタビュー記事を作成する際は、自社のアピールだけでなく、求職者の目線に立った内容を充実させることも考慮しなければなりません。自社に興味・関心をもってくれた方のメリットになるインタビュー記事を作成することが、求職者だけでなく採用担当者、ひいては自社にさまざまなメリットをもたらすからです。
今回は、社員のインタビュー記事を採用に使う際のメリットと手順、作成を外注する際のポイントや費用相場について解説します。
目次
採用目的での社員インタビュー記事のメリット
社員のインタビュー記事を自社のWebサイトに掲載することで、採用に関わるさまざまな人にメリットが発生します。
まずは、以下の立場ごとに期待できるメリットを解説します。
● 採用担当者
● 求職者
● 既存社員
● 企業全体
求職者のメリット|入社後のイメージを具体的に描いてもらえる
ホームページに記載された企業理念だけでは、入社後のイメージを具体的に描きにくいことも多いはず。社員インタビュー記事は、その企業に興味を持っている求職者にとって、求人情報や面接からは得られない実状を知ることができる有益な情報源になります。
自社のWebサイトに社員のインタビュー記事が掲載されていれば、先輩社員の働き方やメッセージなどから具体的な業務内容や社風など伝わるため、入社後のビジョンを描いてもらいやすくなります。
さらに、社員の顔写真や業務内容に関するエピソードにふれることで、その企業への親近感や安心感を醸成できることも期待されます。
採用担当者のメリット|採用のミスマッチを防止する
自社のWebサイトに掲載する社員のインタビュー記事は、採用において求める人物像を伝える役割も担っています。したがって、求職者のスクリーニングにもつながり、採用ミスマッチの回避にも役立ちます。
求職者は、応募前に企業の情報を収集して「自分がその企業の求人像に近いかどうか」を判断します。社員のインタビュー記事を読むことによって、求職者自身が企業とのマッチ度を判断しやすくなります。
その結果、自社の理想により近い人材を集める体制が生まれ、採用の精度を高められます。また、社員インタビュー記事をきっかけに応募をした求職者は、傾向として入社前の理想と入社後の現実とのギャップが小さくなるメリットもあります。
現社員のメリット|モチベーションが向上する
インタビュー記事で取り上げられる現社員は、企業が理想とする人物像ともいえます。そのため、自分がインタビューの対象となればモチベーション向上につながり、インタビューを通して仕事に対する意義ややりがいを再確認できます。
さらに、インタビュー記事を読んだ他の現社員にとっても、企業理解を深めるよい機会となります。個人だけでなく、業務全体に焦点を合わせたインタビュー記事であれば、より幅広い社員が評価されていることが認識され、自社への満足度向上にもつながるでしょう。
企業のメリット|企業のイメージが良くなる
社員のインタビュー記事は、情報の信頼性を示す役割も担っています。例えば「実力主義の職場」であることをとアピールする場合を考えてみましょう。
その場合、例えば実際に未経験からリーダーになった社員を取り上げ、どのような過程を経てリーダーになったのかインタビューすることで、「実力主義の職場」であることをアピールするとともに、情報の根拠も提示できます。このように、情報の信頼性をきっちり示すことで企業全体のイメージ向上につなげることが可能です。
また、業種によってフィットするインタビューの内容はそれぞれです。適切なテーマを選ぶことで、今までは伝え切れなかった自社商品・サービスの魅力を改めて伝えられる機会にもなります。
たとえば、以下のようにインタビュー内容を工夫すれば、仕事へ取り組む姿勢がより明確に伝わるでしょう。
・サービス業:社員の笑顔あふれる写真を掲載する
・製造業:商品開発のこだわりを社員に聞く
社員インタビューはいかに本音を伝えるかが重要
企業としては「ネガティブな内容」「社員個人に踏み込んだ内容」などの発信を敬遠しがちです。
しかし、仕事の裏にある苦労・努力・悩みなど、ありのままを記事にすることで、求職者に親近感や共感を持ってもらえます。ただし、明らかにやる気のない発言や企業のイメージダウンにつながる発言などの掲載は避けましょう。
【手順別】社員インタビュー記事のポイント
ここからは、社員のインタビュー記事を制作する際のポイントについて解説します。
社員インタビュー記事は、内容によって企業の特徴やイメージを伝えられるため、他の企業と一味違ったものを制作しましょう。
目的、コンセプトを定める
社員インタビュー記事の制作目的を明確にしましょう。「企業が伝えたいこと」「求職者が求めること」の2つをすり合わせながら内容を検討してください。目的が定まれば、目的から逆算した記事のコンセプトを言語化することが重要です。目的・コンセプトを定めておくことで、記事制作の担当者が取材対象となる社員やその際の質問内容を検討しやすくなります。
取材対象の社員と質問内容を考える
取材対象となる社員と質問内容は、以下の要素から検討します。
● 目的・コンセプト
● 自社が求める理想の人物像
● 求職者側からのイメージのしやすさ
また、インタビューには、以下のように複数の形式があります。
● 2人で行う「対談形式」
● 3人以上のグループで行う「座談会形式」
● 幅広い社員に対して行う「アンケート形式」
社員や質問の数・内容はインタビューの形式によって異なります。
例えば、大きなプロジェクトをチームで達成できたことについて質問する場合を考えてみましょう。この場合では、「座談会形式」を取り入れることで、当時の苦労や喜び、そこから得た気づきなどを自然な会話の中で掘り下げることができます。
社員一人ひとりの努力や葛藤がリアルな会話で見えてくるため、読み手にとっても親近感のあるインタビュー記事になるでしょう。
取材を行う
取材を始めるにあたって、取材対象者の緊張をほぐすために、答えやすい質問から入ることがポイントです。
取材するときには、許可を得たうえでボイスレコーダーや動画を録っておくとよいでしょう。録画・録音をしておくと、取材後スムーズにインタビューの原稿を作成できるようになります。
また、取材する社員に対して、事前に質問を共有しておくことも重要です。「取材中なかなか答えが引き出せず、聞きたい質問を全て聞けなかった」といった事態を防げます。
記事を執筆する
取材が終ったら、取材内容を分かりやすく記事にまとめます。
次のような要素を確認しながら、執筆を進めましょう。
● 内容が重複していないか
● 言い回しは整っているか
● 専門用語を使っていないか
求職者は、社内のことを全く知りません。そのため、誰が読んでも理解できる言葉で執筆することが重要です。また、求職者が共感できるポイントを盛り込むことで、自社への親近感、愛着の創出につながります。
社員インタビューで注意したいチェック項目
インタビュー記事の効果を最大化させるためには、以下の項目を満たしていることが重要です。
一貫性のある内容か
企業がアピールしている内容と、インタビュー記事の内容には、一貫性を持たせなければなりません。
例えば、「有給が取得しやすい」という環境をアピールしているにもかかわらず、インタビュー記事で「ときには残業をすることもあった」と掲載される矛盾があったとします。
情報にギャップを感じてしまうと、求職者は企業に対して不信感を抱いてしまいます。企業のイメージ向上を図るあまり、事実とは異なる内容を掲載することは避けましょう。
継続的に作成できる仕組みがあるか
社員のインタビュー記事は、掲載して終了ではなく、その後の管理や更新が必要です。取材した社員が退職・異動した場合には、情報を更新しなければなりません。
求職者にとって、企業のホームページや採用サイトに掲載された内容は、最新のものと認識しています。更新の遅れや漏れによって、認識違いを招いてしまうと、入社後のギャップにつながりかねません。
Webサイトにインタビュー記事を掲載する際は、管理や更新などを継続的に実施できる仕組みを整えておくことが大切です。
求職者が求める!社員インタビューで有効な質問一覧
社員のインタビュー記事では、企業の魅力を伝えることも重要ですが、求職者が知りたい内容を意識して制作することも重要です。
社員のインタビューで有効な質問を、以下にまとめました。
● 入社理由・志望動機
● 仕事内容
● 1日のスケジュール
● 社内の雰囲気
● 仕事における苦労・喜び
● 入社後の成長、気づき
● 今後の目標
● プライベートの過ごし方
● 読者へのメッセージ
取材で上記のすべてを質問する必要はありません。社員インタビューの目的やコンセプトを踏まえて、適切な質問内容を考えましょう。
社員インタビューをプロに依頼するメリット・費用
社員のインタビューをプロに依頼することで、以下のようなメリットがあります。
- 情報が整理され分かりやすい文章で執筆してくれる
- スケジュールや場所も管理してくれるの、スムーズに進められる
- 取材内容に応じた撮影・インタビュー形式を選んでくれる
- クオリティの高い撮影ができる
社員のインタビュー記事を制作するにあたって、取材される側の社員が慣れていないことや、取材する担当者が見つからないことが考えられます。
その際、取材に慣れたプロに依頼すれば、取材の場を盛り上げ、担当者を探して準備する手間を削減することも可能です。 なお、プロに依頼する場合の費用相場はかなり幅があります。インタビューや撮影内容によって異なるため、事前に確認することがおすすめです。
社員インタビューならアサックにお任せください
社員のインタビューを実施する際は、目的・コンセプトを明確にしたうえで進める必要があります。また、企業の魅力を伝えるだけでなく、理想の人材を確保にもつながるため、求職者のニーズに合ったインタビュー内容にしなければなりません。
社内でインタビュー記事の作成が難しい場合は、プロに依頼することもひとつの方法です。採用活動に向けて社員のインタビューの作成を検討している方は、アサックまで気軽にお問い合わせください。