初心者必見!インタビューで話を引き出すコツとは?
インタビューは、相手と一緒に作っていくもの。
どちらか一方が頑張っても、上手くいくものではありません。
インタビュー経験が少ない方は、こんな悩みありませんか?
「相手から上手く話を引き出せるか不安…」
「そもそも何を聞けば良いか分からない…」
「聞きたい内容が上手く引き出せなった…」
しかし、今回ご紹介する11個のコツを実践すれば、相手の話を上手く引き出すことが可能です。
この記事では、インタビュー経験が少ない方に向けて、話を引き出すコツをご紹介!
実践の場で活かせる内容になりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
インタビューのコツ【意識しておきたいこと】
インタビュアーの心構えとして意識しておきたいポイントを3つご紹介します。
インタビュー冒頭で相手の不安を和らげる
取材相手がインタビューに慣れていない場合、緊張や不安を感じている場合がほとんど。
そのため、緊張や不安が和らぐような話しやすい雰囲気を意識して作りましょう。
具体的には、すぐに本題に入るのではなくアイスブレイクとして雑談から徐々に本題に入っていくのが理想です。
また、企画の目的やインタビュー内容、おおまかなタイムスケジュールを改めて伝えて、取材相手が不安に感じることは冒頭で解消しておくのがベスト!
例えば、
「気負いせず、感じたことや思ったことを素直にお話ししてくださいね」
「掲載する内容は、事前にご確認いただくのでご安心ください」
などと伝えることで、取材相手もリラックスした状態でインタビューに入ることができます。
インタビューは会話であることを忘れない
初心者の方に多いのが、「用意してきた質問に答えてもらわなきゃ」という焦りから、一問一答のようになってしまうこと!
事前準備は必要ですが、用意した質問をすべて聞く必要はありません。
本来インタビューは、インタビュアーと取材相手の言葉のキャッチボール、すなわち「会話」です。
自然に相手から話を引き出すためにも、「会話を楽しむ」という感覚でインタビューするのが良いでしょう。
記事の目的は常に念頭においておく
インタビューでありがちなのが、「話が盛り上がって脱線してしまった」というケースです。
話が広がることは、貴重な話が聞ける場合もあるため、決してダメなことではありません。
重要なのは、インタビューや記事の目的を常に念頭に置いておくこと!
仮に話が脱線してしまっても、目的がブレなければ有益な情報が聞き出せるでしょう。
会話の中で話を戻したい場合は、
「話は戻るのですが、先ほどおっしゃっていた〇〇は…」
「もう一度○○について伺いたいのですが…」
などの言葉を使って自然に話を戻しましょう。
また、前述したように、目的や聞きたいことはインタビューの冒頭で相手に伝えておくことで、取材相手も目的を意識して話すことができるので、事前に共有しておきましょう!
インタビューのコツ【質問の仕方】
相手からしっかり話を引き出すためには、質問の仕方も重要です。
これからご紹介する5つのコツを意識して質問してみてくださいね。
相手が心地よく話せる話し方を実践しよう。
相手からしっかり話を引き出すためには、相手が返しやすい話し方を意識することが重要!
具体的には以下の通りです。
【話し方】
- ・語尾までしっかりと話す。
- ・ハキハキと滑舌良く話す。
【話すスピード】
- ・基本は相手の話すスピードに合わせる。
- ・相手の話すスピードが速い場合は、あえて少し遅めのスピードで話す。
- ・重要な質問をする場合は、ゆっくりと話して強調する。
【声の高さ】
- ・基本は明るめのトーンで元気に話しつつ、落ち着いて話す場合は低めのトーンも入れる。
- ・相手の声の高さに合わせる。
オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンを使う
質問をする際は、相手が自由に回答できる質問「オープン・クエスチョン」や、相手に回答を選択させたり絞らせたりする質問「クローズド・クエスチョン」を組み合わせるのがおすすめ!
例えば、
「どんなスポーツが好きですか?」というオープン・クエスチョンは、広い範囲の中から、本人が自由に答えることができるため、予想しなかった回答が聞ける場合も!
ただし注意点としては、内容が浅くなったり本質からズレたりする可能性もあります。
一方で、「テニスは好きですか?」というクローズド・クエスチョンは、相手が答えやすいのはもちろん、インタビューの核心に迫ることができ、目的に近い意見を聞けるのがメリット!
デメリットとしては、話が広がりづらく、堅苦しい会話になってしまう場合があります。
2つともそれぞれのメリットがあるため、質問に対する答えが出ない時や、核心に迫りたい時には、「クローズド・クエスチョン」を使い、話を広げたい時は「オープン・クエスチョン」を使うなど、会話の中で使い分けるのが良いでしょう!
6W2Hを使ってより具体的に聞く
以下の6W2Hに沿って質問をすることで、聞きたいことを漏れなく具体的に聞くことができます。
- ①When(いつ)
- ②Where(どこで)
- ③Who(誰が)
- ④What(何を)
- ⑤Why(なぜ)
- ⑥Which(どちらが)
- ⑦How(どのように)
- ⑧How man(どれくらい)
インタビュー中、取材相手から曖昧な答えが返ってきた場合は、6W2Hに当てはめて質問することで、より具体的な話を聞くことができます。
ストーリー性のある話は時系列に沿って質問する
「成功体験」などストーリー性のある話の場合は、過去・現在・未来と時系列に沿って質問すると、スムーズにインタビューが進行するでしょう。
未来や過去の話は、取材相手がすぐに回答できない場合があるため、ケースバイケースですが、「現在」から質問するのがおすすめです。
変化や比較を意識して質問する
相手から掘り下げた話を引き出したい場合は、変化した点を聞いたり、比較対象を置いて質問したりするのが良いでしょう。
例えば変化がある場合は、前後の違いや心境の変化などを聞いてみたり、「一般的には〇〇と言われますが…」とあえて比較対象を置いて質問したりすることで、より掘り下げた話を聞くことができます。
インタビューのコツ【聞く姿勢】
インタビュー中は、取材相手の話を聞く姿勢も重要になります。
話を聞く姿勢のコツは以下の3つです。
メモをとることに夢中にならない
記事にすることを考え過ぎて、メモに夢中になってしまうと、インタビューが盛り上がらなくなるので注意しましょう。
相手が心地良く話せるように、内容の記録は録音に任せて、目を合わせて会話をするのがベストです。
メモをとる際は、印象に残ったキーワードや数字といった最低限の情報でOK!
また、取材相手の仕草や表情など、録音では感じ取れない部分をメモしておくと、記事を書く際に思い出しやすくなるため、おすすめです。
メモはあくまで参考であり、インタビューをする際はコミュニケーションをとることが重要になります。
共感が伝わるように表現する
友人と会話をする際に、相手の反応が薄いと「話がつまらなかったのかな?」「ちゃんと聞いてもらえているのかな?」と不安になってしまいますよね。
それと同じで、インタビューでも取材相手が安心して話せるように、頷いたり相槌を打ったりして、共感していることが相手に伝わるように表現することを心がけましょう!
特に、コミュニケーションが苦手な方は、少しオーバーにリアクションをとるくらいが良いかもしれません。
相手の沈黙も大切にする
会話の中では、相手が考え込む場面で沈黙になることもあるでしょう。
ついつい、「この沈黙を何とかしなくては!」と言葉を添えたり、質問を変えたりすることもあるかもしれませんが、相手がしっかり考えることで大切な答えが出てくる場合も!
そのため、答えは急かさずに相手が考える時間(沈黙)も大切にしましょう!
コツを意識してインタビューを成功させよう!
インタビュー経験が少ない方に向けて、「インタビューで話を引き出すコツ」について、ご紹介しました。
正直、インタビュースキルは奥が深く、いくら経験を積んでも難しいと感じる場面が出てくると思います。
また、ついつい「用意した質問に答えてもらわなきゃ」という焦りから、一方通行のやりとりになってしまうこともあるかもしれません。
しかし、インタビュアーとして一番大切なのは「取材相手のことを知りたい!」という前向きな気持ちを持って会話を楽しむことです。
相手のことを知りたいという気持ちを持って接すれば、相手にもその熱意が伝わり、自然に話を引き出すことができるでしょう!
今回ご紹介したコツを実践して、取材相手が心地よく話せる有意義な時間にしてくださいね!